月見草

ブームに乗ったわけではないが、こんなタイミングになってしまった。もはやブームに乗ったってことでも良い。

お題箱に質問が来た。

大喜利始めた時と今で伸びた部分はありますか?」

わざわざ聞かれるくらいなんだから端から見たら伸びてないんだろう。確かに明らかに変わった点とかないよね。伸び悩んでるねぇ。

このこと…自分の個性が分からない、方向性が定まらない、持ち味がないということに関しては最近かなり気にしていて、虎猫さんに開催していただいた夏期講習でも話したわけだが、話してみるとまぁかなりの重症かもしれんなこれはくらいの感じに思えてきて、完全にそれらの原因は指摘されたり自覚してる部分も大いにあったりで分かってるのだが、言ったら負けだという謎の思いもあるので言いません。克服しようと地道に頑張ってるのでよろしくね。

さて、そんなネガティブなことを書くためにブログを開いたんじゃないわよ。そもそもネガティブなことなんて書くだけ損って信条なのに。で、明るい話題ができたらブログ書こうと思ってたらもう夏真っ盛りですよ。ブームに乗ったと思われるタイミングだし。ホントにたまたまよ?たまたま。



あるプロレスラーが言いました

「物事が変わるのは一瞬」

この言葉はこのレスラーの代名詞になっている。いつもはあまり強いとは言えないレスラーだが絶妙な返し技などで時々最強と言われるレスラーから大金星を取ったりする彼にぴったりのフレーズだ。

この言葉を受けてあるプロレスラーが言いました

「物事は一瞬でなんて変わらない。積み重ねた努力があるから結果に繋がるんだ」

マイクパフォーマンスでもバックステージでも記者会見でもない、実況席の隣の解説席で彼はぼそっとこの言葉を放った。

私はこのプロレスラーが大好きだ。私がプロレスをちゃんと見始めたのはちょうど一年前。私は彼の全盛期を知らない。

きっかけはあまり覚えていない。入場時に連れているディーバ(女の子)が可愛かったからか?
外国人の集団の中で唯一の日本人として戦ってるのにそんなに目立とうともしていない彼に私はとにかく見入るようになってしまった。

彼の全盛期の試合を見た。彼は過去、現在新日本プロレスという団体で圧倒的ファンからの支持をもらう選手とタッグを組んでいた。その画面の中で、現在人気者のその人は「向日葵」、彼は「月見草」と呼ばれていた。

年齢は一つ上、キャリアは二つ上の月見草は、向日葵に対して圧倒的な強さを見せていた。しかし、チャンスを与えられるのはいつも向日葵。そういうことが重なって解散に至るのだが、このとき月見草ははっきりと言った「ジェラシーだよね」と。

その後向日葵は大きな挫折を経て、新日本プロレスの顔となった。月見草は月見草として過ごしているように見える。

私は彼の月見草としての生き方に共感している。そして真面目で愚直すぎる生き方に憧れている。
それと同時に、月見草が大輪の花を咲かせるのを心のどこかで期待している。積み重ねた努力が大輪の花を咲かせるのを今か今かと待ち侘びている。

7/22、約2年ぶりに向日葵と月見草がリング上で対峙した光景を、私は会場で見守っていた。月見草は向日葵に対するジェラシーを顕にしていた。どうやらそれは向日葵にも伝わっていたようで、向日葵は各所でこの試合について言及しているのだが、月見草はどこ吹く風である。この反応に向日葵は肩透かしを食らっていたようだが、月見草らしさが現れていて私は嬉しかった。
その後、現在のところ特に進展は認めないが、月見草はどこかでジェラシーを感じていてほしい。そして、愚直なまでの努力で大輪の花を咲かせてほしい。あなたは私の鏡なのだから。